ハウスファーベンでは、家族みんなが健やかに暮らせる住まいのあり方を日々探求しています。
中でも近年は、小さなお子さまを育てるご家庭に向けて、心地よく安心できる住環境の提案に力を入れてきました。
その取り組みの一環として、令和7年4月26日に「こどもみらいビルディング(高松市)」にて、絵本創造未来機構の楢葉博美先生をお迎えし、絵本の読み聞かせイベントを開催しました。
当日は楢葉先生とのトークセッションを開催。
「絵本」と「住まい」という2つの視点から、子どもの健やかな成長を支える環境について、ハウスファーベンのスタッフと語り合いました。
前編では、楢葉先生と一緒に「子育ての土台づくり」についてじっくりと対談した内容をご紹介します。
トークセッション スペシャルゲスト
絵本未来機構 楢葉 博美 先生
三兄弟の育児を絵本に助けられたことがきっかけで、イライラからニコニコになれる方法“短所が長所に変わる声かけ”を絵本を通して実践。
1日5分からの絵本の読み聞かせで、子どもの頭も心もグングン育てながら、お母さん自身が自分を大切にしながら理想の育児・人生を叶えていく方法を絵本を通して伝える。
1.絵本が育てる「伝える力」
ハウスファーベン:
本日は、楢葉先生に絵本の読み聞かせについてお話を伺えるということで楽しみにしていました。
早速ですが、絵本の読み聞かせが子どもにいい影響を与えるというのは本当でしょうか?
楢葉先生:
もちろんです!
絵本の読み聞かせは、語彙力を育てるだけでなく、「自分の思いや考えを相手に伝える力=心の力」を育ててくれます。
さらに、言葉が心に入って、自分の世界を広げていくことにもつながりますよ。
ハウスファーベン:
なるほど。
「ことば」はただ知識じゃなく、心の表現にもつながっているんですね。
楢葉先生:
そうなんです。
しかも絵本には「絵」がありますよね。
この絵と言葉の組み合わせが、子どもにとって自然な理解を促してくれるんです。
例えば、最近よく耳にする「EQ(非認知能力)」の向上にも、絵本は素晴らしいツールになります。
何かあったときに「よし、もう一度やってみよう」と立ち上がる力、人とコミュニケーションを取って良い関係を築く力、そして「自分は自分でいい」と認められる自己肯定感。
こういった「幸せに生きていく上で欠かせない力」を育むことができます。
ハウスファーベン:
読むときのコツなどはあるのでしょうか?
楢葉先生:
一番大切なのは、「親子で一緒に楽しむこと」です。
上手に読もうとか、完璧に読もうとするのではなく、会話するようなテンポで、気持ちを込めて読んであげると、子どもは自然と集中してくれます。
ハウスファーベン:
読み終わったあとは、ぜひ「褒める・認める言葉」をひと言かけてあげてください。
「ちゃんと聞けたね」「○○の場面、楽しそうだったね」など、何気ないひと言が、子どもの自己肯定感を育みます。
2.読み聞かせは学力にも影響する?
ハウスファーベン:
読み聞かせと学力の関係も話題になることがありますが、実際どうなのでしょう?
楢葉先生:
実は、東京大学に進学した子どもたちのうち、約68%が「毎日絵本を読んでもらっていた」と回答(*)しているというデータがあります。
絵本を読むことで語彙だけでなく、物語の構造や論理、感情の理解など総合的な力が育ちます。
ハウスファーベン:
知識だけじゃなくて、考える力、感じる力も育ててくれるんですね。
絵本って、すごい!
楢葉先生:
そして何より、絵本は親子のつながりを深める時間になります。
特に思春期になると、言葉をかけづらくなる時期もありますが、小さい頃にかけてもらった言葉や絵本の世界が、子どもの心の支えになることも多いんです。
*出典:プレジデントベイビー 0歳からの知育大百科 2019完全保存版、プレジデント社
3.英語絵本で広がる、音とリズムの楽しさ
ハウスファーベン:
絵本の種類について伺いたいのですが、読み聞かせは英語の絵本でもいいのでしょうか?
楢葉先生:
とても良いと思います。
英語の絵本は“音”を楽しむ体験になります。
例えば「Hop on Pop」や「Brown Bear, Brown Bear」は、リズムと繰り返しが楽しくて、意味が分からなくても夢中になれる子が多いです。
意味よりも“感覚で楽しむこと”が最初は大事なんです。
テンポよく読んであげると、英語特有のリズム感や音の心地よさを自然に感じ取れるようになります。
発音がうまくなくても、お母さんと一緒に楽しんでいることが、子どもにとってイチバンです。
4.「今日からできる」親子時間の第一歩
ハウスファーベン:
最後に、これからの子育てと住まいについて、お考えをお聞かせください。
楢葉先生:
読み聞かせは1日5分でも大丈夫です。
絵本の時間は、親子にとって“心を交換する”時間です。
思春期になっても、小さな頃に聞いた言葉や絵本の記憶が子どもの支えになります。
まずは好きな絵本を1冊決めて、毎日同じ時間に読む習慣から。
日本語でも英語でも、親子が一緒に声を出して楽しめることが何より大事です。
ぜひご家庭でも、気軽に絵本を取り入れて、言葉と心を育む時間を楽しんでみてくださいね。
前編では、子どもの健やかな成長を支える環境について、「絵本の読み聞かせ」という視点から語っていただきました。
続く後編では、実践的な「知育を考えた住環境づくり」について、具体的なポイントをご紹介いたします。
【後編】→〈お子さまの成長をサポートする住環境のポイントとは?〉